皆さん、いつもお世話になっています。
鈴木です。
今回は、よく耳にする「目標」と「目的」の私なりの違いについて話していこうかと思います。
一見同じような、ニュアンスにも思えますが、私は違いがあるように思えます。
この違いは、トレーニングの部分でも大事な要素があり、いや人生においても大事ではないかと思っています。
目標の意味
よく冬休みの学校の宿題なので、今年の目標はなんですか、、、、、?
と言った宿題を出されることがあったかと思いますが、子ども達は目標を設定して宿題を提出します。
もちろん、スポーツの世界でも今年の目標というものを毎年掲げるかと思います。
私自身も、選手達に目標を聞くことがあります。
たいてい、自分の「夢」や「苦手な部分」を克服することが挙げられます。
例えば。
全国大会への出場。◯◯をできるようにする。などなど。
漠然とした目標が上がってきます。目標を自分自身で上げることはとても大事ですし、モチベーションにも大きくつながります。
私は、ふと選手達に聞くことがあります。
では、目的はなに、、、、、、?
実際聞いてみると、言葉が出てきません。それはそのはずです。
目的というものは、なかなかその場で思いついて出せるものではないかと思うからです。
目的の意味
私は、「目的」というものは逆にアバウトにはならないし、アバウトにしてはいけないのかと思います。
「目標」に対して「目的」を明確にすることが大事かと思っています。
先ほども言いましたが例えば、選手達の目標が全国大会に出場することだったり、全国で日本一になる。プロのサッカー選手になりたい。このような目標を挙げたとしましょう。
私は、その選手達の為に何をサポートしてあげれるのかを考えます。
その為にゴールキーパーに関するトレーニングを様々な角度から行なっていきます。
選手たちの「目標」を少しでも達成へと近づけるように努力しますが、、、、。
その反面、県の代表になり全国大会に出場できるチームは1チームですし、全国制覇できるチームも1チームとなります。プロの選手にすべての選手がなれるとは限りません。困難なことだと分かっているから目標に上げるんだと思うんですよね。
私は、そんなふうに思っている選手達に対して「目的」も持っています。
選手達が、もしそうならなかったとしても、自分の「目標」をとうして学ぶことが沢山あったと思いますし、もちろん「目標」を達成することが一番ですが。
そこだけだは、無いよと思っています。
要するに。勝つことが一番いいことだと思いますが、サッカーをとうして自分の人生を幸せに歩んでいけるきっかけになってほしいかと私は思っているのです。
これが、私の「目的」の一つになるのです。
私自身の「目的」を達成する為には、選手達の「目標」の「目的」の部分をあらゆる角度で伝えていかないといけません。
サッカーだけを教えたらいい。ゴールキーパーだけを教えたらいい。時には、全く別のものも伝えないといけません。
私はそれを、サッカーのゴールキーパーというポジションで選手達に「目的」として伝えているのです。
選手達の「目標」と「目的」。私の「目的」を達成に近づけるために。
私は「目的」というものを伝えるにあたって決してアバウトになってはいけないと思っているのです。
トレーニングに置き換える
「目標」と「目的」は、GKトレーニングを作成する部分でも大事な要素が含まれているように思います。
例えば。
先ずはトレーニングテーマを決めます。では、シュートストップをテーマにしましょう。
自分が作成した、シュートストップのテーマに選手達はどれぐらいできるのか?そして、このオーガナイズでトレーニングをすると、こんな動きが入ります。その動きにはミスをした動きはこうなる。成功した時にはこうなる。と言った部分を予測しておくことが必要だと思っているのです。
時には、オーガナイズを少し変えることも必要かと思います。
要するに。
「目標」がシュートを止めること。目的は、トレーニングと選手達の予測。
漠然としたシュートを止めるということだけでは、選手達の成長スピードや問題点が修正できません。シュートを止めるという「目標」に対して「目的」の部分を持ち「目的」をアバウトにしてはいけないのだと私は思うのです。
「目的」をアバウトにしないことで、現場で問題が起きた時にはすぐに対応できると思いますし、指導するにあたって整理できている状況だといざという時に助かります。
トレーニングに「ノリ」や「勢い」ももちろん大事だと思いますが。それだけでトレーニングをやり切るのは、ただの自己満足だったり、ただやり切っているだけのように思います。
しっかりと、「目標」に対して「目的」を予測して整理しておくことが大事なように私は思います。
選手達への想い
私は、ありがたいことに色々な選手と出会うことができています。
本当にありがたいことだと思います。
逆を返すと、その色々な選手に対して臨機応変に対応しながら指導していかないといけません。
選手達の「目標」に対して「目的」をアバウトにせずに対応しないといけないと思っています。
「目的」をアバウトにすることはその場しのぎの指導やトレーニングになってしまいがちです。
私は、正直それは嫌です。
選手達の、3年先5年先に必要なことも考えると、その場しのぎの指導やトレーニングはできません。
様々な選手に対応し、選手達の未来像を描き、アバウトにしないことを心がける必要が私はあると思います。
それが、関わった大人の責任ではないかと思います。
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